Tuesday, June 05, 2012

便利になることが作り出す不便・・・交通手段の進歩と拠点の集約

今回は高速道・自動車道が開通することで中国地方山陰・中国山地はその沿線を中心に便利を得ることができる。高速化に伴いこれまで一寸出かけることができなかった地域にも簡単に足が伸ばせるようになる。特に大型都市への時間が京阪神中心に短縮される。ただこれらの恩恵に与れるのは数少ないICから数キロの範囲(意外と田舎の行動範囲は狭いと感じる。)にある沿線だけである。これははたして沿線というだけでその地に効果があるというべきかどうか?一方拠点も変化が生ずる。広島に向かっていた人たちにとり大阪方面も更に近くなることでその目は今後より大きい都市大阪に移る。広島よりも大阪が魅力的であることから山陰や中国山地も大阪経済圏に組み込まれていく。つまりこれが沿線各地の居住者の移動により拠点の移動が起きるということではないか。つまりは集約化ということになる。(これまでもこの傾向は出てきていた。)そうすれば大阪方面に向けてはより多くの人が集まることで更に便利と魅力を増す。特に大阪都となれば東京集中と同じことになる。一方で山陽・山陰のこれまで拠点機能を果たしてきた都市は拠点をそちらに譲っていくこととなることにより便利を徐々に失っていく可能性が出てくるだろうし沿線から外れた地域は更に不便になり沈んでいくことが予想される。昔の小さな村が多数存在していたころは各地にその中心があり交通機関も徒歩が主体、道は土の凸凹道だった。行動可能範囲ごとに拠点があったわけで道が良くなり交通機関が発達するたびに(①徒歩→自転車→自動二輪車→自動車②凸凹道→単線舗装道路→複線舗装道路→高規格基幹道など。)移動範囲も広がる度にこれまでも拠点は集約化してきている。その延長線上の変化ではある。ただこれを繰り返すたび拠点数も減少し当然のこととしてそれは肥大化する。大都市化が進むことになり漏れた地帯は大幅な人口減少を伴うことになる。結果交通も施設も統廃合され不便をこうむることになり更に人口は減少する。そしてそれを繰り返す。原因は便利がもたらす不便によると思う。これらを避けようとしても拠点都市周辺地域以外あまり有効的な手段はないだろう。あとはよほど地の利(あればだが何も無い場合も考えられる。)を生かすなどして特徴を出せなければ生き残りは本当に容易ではないようだと思ってしまう。テーマ毎の拠点とかこの町はこれが日本一とかやはり目立っているという事などはいいのかもしれない。また人口増加傾向の定着が伴ってきて本当に成功といえるわけで随分難しいテーマとなっているように感じる。これは交通手段と拠点の変化について感じたものであるがそれ以外の要素として経済発展による産業と雇用の変化なども連動して現在の結果には含まれていると思う。